最新事例3社紹介!DXに不可欠な組織横断の業務デジタル化【デジタルの民主化DAY開催レポート】

2022年7月21日、ドリーム・アーツ主催のイベント「デジタルの民主化DAY - DXに不可欠な組織横断の業務デジタル化 -」を開催しました。
デジタルの民主化DAYとは、日本をリードする大企業が集い、デジタルトランスフォーメーション(DX)実現に必須の「デジタルの民主化」について語り合うイベントです。
第3回となる今回は、CARTA HOLDINGSさま、サーラビジネスソリューションズさま、イトーヨーカ堂さまにご登壇いただき、各社の「デジタルの民主化」への取り組みをお話しいただきました。
この記事ではイベント内で語られた内容の一部をご紹介します。DXの推進がうまくいっていない、社内にまだまだアナログな業務が残っているなどお悩みの方には特に参考にしていただける内容かと思います。
イベント全編を収録したアーカイブ動画や各社の講演資料も公開しておりますので、ぜひご確認ください。

動画や資料を見る


DXに立ち向かう組織に求められる 「デジタルの民主化」 株式会社ドリーム・アーツ マーケティング本部 インサイドセールスグループ マネージャー 井上 統生

まず冒頭、ドリーム・アーツからはイベントの根幹である「デジタルの民主化」という概念についてお話ししました。講演内容をこちらの3分動画にまとめておりますのでご覧ください。

▼3分でわかる「デジタルの民主化」

動画でもご紹介したとおり、ドリーム・アーツは「デジタルの民主化」の実現を支援しています。ここからは、ドリーム・アーツのソリューションをご利用いただいているユーザー企業3社から「デジタルの民主化」への取り組みについてお話しいただきました。

経営統合と成長戦略を支える DX・業務デジタル化 株式会社CARTA HOLDINGS ICT本部 副本部長 粟飯島 勝明 氏

株式会社CARTA HOLDINGSご紹介

CARTA HOLDINGS(以降CARTA)は2019年に株式会社サイバー・コミュニケーションズと株式会社VOYAGE GROUPの経営統合により発足され、デジタルマーケティング支援、メディア運営、販売促進DX支援など、デジタルを起点としたあらゆる事業を展開しています。
2021年10月にドリーム・アーツの「SmartDB」を導入し、22年1月より本格利用開始されました。
講演では、「経営統合と成長戦略を支える DX・業務デジタル化」と題し、
経営統合をきっかけに見直された経営計画や、そのなかで定められたIT活用の方針、「SmartDB」活用についてお話しいただきました。

市場変化と企業内の体制変化

市場はここ数年で大きく変化しています。これまで伝統的な産業とインターネット業界は別々のものとして存在していましたが、ここ数年でDXは急速に進み、その境界は曖昧になってきています。今後さらにDXが進んでいくことで、業界間の境界はより一層、曖昧になっていくと考えています。このような大きな市場変化と同様に、企業内でも変化が起きています。従来、企業では「ITの提供者」である情報システム部門と、「ITの利用者」であるビジネスサイド、といったかたちで明確な境界線が存在していました。それが今では、すべての社員が利用者であり提供者に変わってきていると考えています。

CARTAに根付くIT活用マインドと組織体制

CARTAでは、「すべての社員が利用者であり提供者」という考えに基づいて、社内のITツールに対するマインドや体制を構築しています。IT部門は現場が必要とする「SmartDB」をはじめとした“仕組み”を提供し、現場はその“仕組み”をつかって、開発・活用をする、というものです。このように、自らITを活用するマインドが根付いています。
実際に法務部門では自ら「SmartDB」を使って「契約書管理」に関わる業務アプリを開発しました。このアプリでは、電子契約のSaaSサービスとの連携まで法務部門で実装しています。

大事にしているマインド、ITツール活用方針

当日の講演ではより詳細な契約書管理アプリのイメージや、CARTAが考える「デジタルの民主化」についてもお話しいただきました。詳しくは動画と資料でご確認ください。

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スマデビ「SmartDB」導入10年目、市民開発NEXTSTAGEへの布石株式会社サーラビジネスソリューションズ 企画チーム リーダー 小出 輝雄 氏

株式会社サーラビジネスソリューションズのご紹介

サーラグループは愛知県東部・静岡県西部を中心に、都市ガスやLPガス、電力等エネルギー供給事業のほか住宅・不動産など生活関連の幅広い事業を展開しています。今回登壇いただいたサーラビジネスソリューションズ(以降SBS)はサーラグループ全体の情報システムの保守・運用、業務デジタル化の支援などを担われています。同社では2012年に「SmartDB」を導入し、以降10年間にわたり利用されています。
講演では、「スマデビ(SmartDB)導入10年目、市民開発NEXTSTAGEへの布石」と題して、これまでの利活用例や現在取り組まれているグループ全体の「デジタルの民主化」に向けた取り組みについてお話しいただきました。

10年で進み続けたグループ46社の業務デジタル化

2012年にNotesからの移行先としてドリーム・アーツの「SmartDB」を導入し、以降10年間にわたりアプリ数は増え続け、デジタル活用の領域を継続的に拡大してきました。現在ではグループ全体4,000名の業務を支える700もの業務アプリが活用されています。
最近ではコロナ禍を契機に、グループ各社の稟議書など、従来紙やExcelで運用されていたワークフロー系業務のデジタル化要望が一層増えてきています。

これまでの開発体制の課題と今後の「デジタルの民主化」

順調に進んできたように思われるサーラグループの業務デジタル化ですが、アプリの開発をSBSが一手に担うこれまでの体制には次のような課題がありました。

<体制の課題>

  • 対応可能数に限りがあり、同時多数の相談に応じられない
  • リモート環境がなかったころは、SBSまで来てもらわないと打ち合わせができない
  • 属人化に伴う開発ノウハウ喪失の懸念

これらの課題を解決するべく、グループ各社向けに「伴走型業務改革支援サービス」を用意しました。業務課題を現場が自分たちの手で主体的に解決できるように支援するサービスです。この活動でサーラグループの「デジタルの民主化」を目指していきます。

講演では「伴走型業務改革支援サービス」の内容をたっぷりお話いただいています。ぜひ、動画と資料で内容をご確認ください。

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128店舗、約3万5千名を支える「情報伝達サイクル」と「デジタル活用の浸透」株式会社イトーヨーカ堂 販売業務部 マネジャー 小柳 優子 氏

株式会社イトーヨーカ堂ご紹介

イトーヨーカ堂は食料品、衣料品、住居関連商品、医薬品などを取り扱う総合スーパーを128店舗展開しています(2022年7月時点)。2020年9月にドリーム・アーツの「Shopらん」を導入。社内名称を「でん書バト」と名付けて全店舗で利用中です。講演では「128店舗 約3万5千名を支える『情報伝達サイクル』と『デジタル活用の浸透』」と題して導入検討時の課題背景や導入後の効果についてお話しいただきました。

社内の情報伝達における課題と解決

これまでの課題

「Shopらん」導入前の情報伝達手段は電話やメール、FAX、掲示板が中心でした。店舗数や従業員数、取り扱い品目など、店舗形態の多さから発信する情報は多岐に渡ります。
そのため発信者側は、発信している情報の全体量を把握できず、受信者側も見ている情報と見ていない情報に偏りがあるなどの課題がありました。

「Shopらん」で情報伝達サイクルを確立

2020年9月に「Shopらん」を導入し、社内呼称「でん書バト」として運用を開始しました。
情報発信方法を一本化することで前述の課題を解決し、さらに当時多大な時間と労力を要していたさまざまな集計作業の省力化にも成功しました。(総作業時間85%減)

デジタル活用の浸透と意識の変化

「でん書バト」の運用を開始した2020年9月はちょうどコロナ第2波後の時期。発熱・濃厚接触などの感染疑い者が出た場合には報告を義務としていますが、「でん書バト」の運用開始前は電話・メールで報告をおこなっていたため情報の処理・管理が非常に困難な状況でした。そこで「でん書バト」を活用し、現場の関係部署と共に「感染疑い者報告業務」のアプリを開発。
この取り組みから、徐々にデジタル化へのハードルが下がり、現場のデジタル活用が浸透していきました。
現場と共にアプリの改訂をおこなうなかで、「システムはDX担当から完成形が提供されるもの」という意識から、デジタルツールやそれを扱う人間は初めから完成形ではなく、「現場で利用しながら徐々に育てていくもの」という意識に変化していきました。

当日の講演では業務アプリ作成の流れや「でん書バト」を扱う担当者の習熟度底上げの取り組みなどについてもお話しいただいています。 ぜひ、動画と講演資料で内容をご確認ください!

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ドリーム・アーツソリューションの紹介と業務プロセスのデジタル化マーケティング本部 マーケティンググループ 橋本 佳奈

ドリーム・アーツのソリューションラインアップ

最後に「デジタルの民主化」を支えるドリーム・アーツのソリューションラインアップをご紹介しました。 それぞれ詳しくはこちらの資料もしくは各ソリューションサイトをご確認ください。

SmartDB®【大企業の業務デジタル化クラウド】

InsuiteX(インスイートエックス) | 大企業の働き方を変えるビジネスコックピット

チェーン店・多店舗運営なら「Shopらん®」

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SmartDBの概要・機能・特長・事例紹介をまとめた資料です。大企業における業務デジタル化の課題と、その解決策として「SmartDB」で、どのように業務デジタル化を実現できるのかをご紹介します。

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「InsuiteX」の概要・機能・事例紹介をまとめた資料です。大企業におけるコミュニケーションの課題を「InsuiteX」がどのように解決するのかをご紹介します。

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「Shopらん」の概要・機能・事例紹介をまとめた資料です。
店舗運営におけるコミュニケーション課題を解決する機能・ノウハウをご紹介します。

そのほか講演のなかでは、これまでお客さまとの協創を通じて培ってきた「デジタルの民主化」実現のためのサポートサービスや業務デジタル化の推進に重要な手法である「ケースマネジメント」についてもご紹介しています。
「SmartDB」「InsuiteX」「Shopらん」の概要や、ケースマネジメント、サポートサービスについては、講演にてわかりやすく15分程度で説明しています。 ぜひ内容をご覧ください!

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次回 デジタルの民主化DAY 9月27日開催!

第4回となるデジタルの民主化DAYの次回開催日は2022年9月27日です。
今回は、JALや大和ハウス工業、日本郵便など大変豪華な企業さまにご登壇いただき、デジタルの民主化をテーマにした講演はもちろん、パネルディスカッションや「SmartDB」を実際に使用したアプリ開発チャレンジなどこれまでと一味違った内容となっています。ぜひご参加ください!

➡お申し込みはこちら!

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